怖いと認めることが怖い。

 この話はノンフィクションです。
登場人物・団体名・地名などはすべて(出てこないけど)現実のものです。
そこの所、お間違いなさらぬよう、お願いいたします。


 それでは本編をお楽しみ下さい。



 まず、どこから話せばいいことやら。
まあ、その時の状況から述べていくのが適切なのかも知れませんね。



 そう、あの時、僕はバイト中だったんです。
僕のバイトはスーパー内のパン屋で、夕方から働いているんですが、その時の話です。

 あの日は確か、結構な数のお客様が来店して下さいまして、そこそこ盛況だったんですね。
パンが売れてくれれば、その分僕の主な仕事の一つである値下げ、その対象商品が少なくなります。
だからその日はいつになく楽で、軽々ノルマを終えようとしていた、そんな覚えがあります。


 そんな状況ですから、上司は残りの仕事を僕に任せて、いつもより早く上がっていきました。
上「じゃ、お先に失礼するよ」
僕「はい、分かりました。お疲れ様です」という具合に。


 値下げを悠々と終え、作業台を綺麗にし、業務用ミキサー(パンを捏ねるやつ)を洗浄。
その後には床掃除。水を撒き、洗剤を散らし、デッキブラシでひたすらに擦っていきます。
で、洗い流す(バケツで)。
ここまで来たら、ほぼ終了に近いです。


 残りの業務は敷紙を替えること。
パンを置く台があるのですが、その上に薄い紙を敷いていくのです。
既に敷いてある物は新しいのと順次チェンジします。
そうすれば明日、パンを焼いたら直ぐに置けますからね。
バイトは所詮補助的役割に過ぎないということの一例でもあります。


 そんな最後の作業を余裕こいてこなしていた、正にその時です。
スーパーの入り口からこちらの方に歩いてくる女子高生の制服姿が見えました。

 時刻は21時を回ってる頃で、そんな時間に制服姿とはあんまよろしくないんでない?
などとついこの間まで高校生だった僕がそう思うのもどうかとは思いましたけど。

 こちらに向かってくるとということは、パンでも買いにきたのかな?
と軽く好奇心に揺さぶられ、ついその方をチラ見したんです。
僕「!!」


 言葉を喪失する。
戦慄。慄然。恐怖。恐慌。惨劇。阿鼻叫喚……。
負の言葉だけが頭の中を目まぐるしく駆け巡る。

 これが、『怖い』という感情なのか!!
今までの『怖い』や『恐怖』なんて、ままごとにすらなっちゃいない!
人に裏切られること?
怒鳴なれること?
そんなの、全然怖くない。
これに比べたら、天国だ。

 爺さんの女子高生.verに比べたらな!!


 なんで、老人と言われてなんら不都合のなさそうな人が女子高生姿なの?
なんで、おさげ髪で二つに結わえてんの?
なんで、すね毛ボーボーなの?
もう、わけ分からん?



 疑問符しか浮かばない事態というかー。
何がなんだかさっぱりです。さっぱり星人が出て来ておかしくないくらい。

 でも、これだけは言える。
あれほど切実に『怖い』と思ったのは生まれて初めてでした。
理解できない存在は、ただ『怖い』。単純に『怖い』。
「ストーカー」や「殺人鬼」、そういう存在はまだ、なんとなく理解できる。
行き着いてしまえば、そうなる人もいるのかもしれないと、想像くらいはできるんだから。


 でも、あれは理解できない。
わけが分からない。
40くらいの男性までなら分からなくもないけど、その2倍近いわけでしょ?
本当、意味が分からないよ。


 兎に角、理解できない、意味が分からない、そういう存在が『怖い』もの。
そういうことを知りました。いや、思い知らされた、かな。


 言っときますけど、実話です。
リアルです現実です実在社会です。
夢だったら良かったのにー(切実)。



 うん、これをずっと書きたかったんだよね、個人的に。
こんな恐怖体験、なかなかできるものじゃないからさ。


 それとも、皆様経験アリ?
僕だけがズレてるってことないよね?
ないよね!!

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この記事へのコメント

2008年04月20日 22:40
世の中には ホントいろんな人いますよね…(^_^;)怖いけど以外にも貴重な経験かも ねっ(*^_^*)
ぶろぐぬし
2008年04月20日 22:51
>>ちとさん
初めまして、で、いいんですよね? 初めまして。
僕のブログはあまり人が来ないので、コメントは大変喜ばしいことです。感謝多謝。

貴重と申されればその通りですが、実際あれは驚愕ですよ(笑
出来うるなら、経験しないで人生を終えたかったです。
もう、知らなかった頃には戻れないんだなぁ……(遠い目)

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