ぬくぬくぶとん。

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help リーダーに追加 RSS お金で買えないものがあるように、お金でしか買えないものもある。

<<   作成日時 : 2008/04/06 09:56   >>

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 アルバイト中の話。


僕「明日、入学式なんですよー」
バイト先の上司(以下、上)「そんなことより女子大生と仲良くなったら紹介してくれ」
僕「(……くっ。このやろう)はぁ、まぁ、機会があれば……」

 いや、仲良し小好しでございましてよ?



 そんな先輩との昨日の話。


 やばいな、このパンの量……。
午後7時15分現在で43(←暗号)のパンがこれほど残っているなんてっ!
34間に合うか微妙な域じゃないか……。
8時までに値下げし切れば上々かな。


上「よし、katoh、40分までの25分で43やれよ」
僕「ちょっ!! 無理ですよ!!」
そのような速さで仕事をこなせていたら、定時より一時間は早く帰れるレベル。
即ちこれ不可能。

上「いや、お前なら出来るよ、お前はもう、それくらい出来るクラスに達してるよ」
僕「………え?」
上「それじゃ、時間までに終わったらパンやるから」
僕「………え!」

 ということで全身全霊全力で値下げシールを貼ります貼ります。
別に、パン欲しさに頑張ってるわけじゃないよ!
「ポテトスティックって一度食べてみたかった」なんてこと全然ないよ!!

 ただ、純然たる喜びというか。
僕の仕事振りを認め、信用してくれている様が嬉しかった。

 この期待に背くわけにはいくまいて。
そしてこの「信用」を「信頼」に変えてみせる!!(←漫画、封神演義参照のこと)
速く!!
そして早く!!



 終了タイム、7時50分弱。
まあ漫画や小説のようにミラクルは起きませんよ。
だって無理だもん。

 仮に値下げのプロフェッショナルがいたとしても、たぶん無理なパンの量でしたし。
例えば魚を捌くプロがいたとしましょう。
その人は包丁を自在に駆使し、目にも止まらぬスピードで魚をバッタバッタと捌いていくことでしょう。

 でも値下げシール貼りはそうはいかない。
バーコードを読む込ませた後、シールが出てくるまでの間はすることがないのだ。
どれだけ貼る作業が速くても、シール発行マシン(仮)の稼働時間を速めることは出来ない。
つまり無抵抗で過ぎていく絶対的な時間領域が存在し、その上それが結構な割合を占めている以上、
大体の時間は事前に予測出来てしまうのだ。
だから僕は8時前くらいが目処だと判じた。
むしろ50分は相当頑張った方なのだ。
言い訳などではなく。

 だが、敗者の口から出るものは全て言い訳だと相場は決まっている。
だから余計なことは言わない。敗北のみを伝える。
僕「すんません、50分くらいでした…」
上「ああ、そうか。…だろうな。いや、お前は頑張ったよ。よくやった」


 そう、そして僕はこの展開も分かっていたのだ。
上司が終わらないであろう時間に設定したのは、ただ単に僕に発破をかける為だったということを。
分かっていたけれど、だからこそそれを超えて見せたかった。
いい意味で期待を裏切りたかったのだ。
とはいえ、今となっては意味を成さないものでしかないが。


 そして僕は、ここまでは読めていなかった。
定時に上がり着替えようとして、ロッカーに手をかける。
そこには「ポテトスティック」があった。

 十中八九、先に上がった上司が置いていったものであろう。
「くそ、粋な計らいしやがって………」
言葉とは裏腹に嬉々とした表情をしながら件の「ポテトスティック」に口を付ける。

 それは見た目通りの味だったが、
その塩味は仕事上がりの疲れ切った身体に染み入るようで、美味だった。





 はい、katohさん劇場 第一話「バイト編」です。
無駄に小説調なのに意味はないです。
ちょっといい話っぽいのはこういう感じでシリーズ化していきたいとか思ってる。

 他にもCDの話や小説の話もしたいのですが、書く時間がとれませぬ。
それは後々書いていきますので、興味のある方はお付き合い願います。
またブログとmixiに違いがで(ry

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